Lektion16 関係代名詞

1. 関係代名詞の表

格と性 男性 女性 中性 複数
1 der die das die
2 dessen deren dessen deren
3 dem der dem denen
4 den die das die

             *なお、不定関係代名詞というのもある。(例) Wer lügt, stiehlt auch.


関係代名詞の考え方について。


関係代名詞で節を作ることは、言語表現の上で必要です。


(1)「私が今読んでいる本は退屈です。」

という日本語は、


「本は退屈です。」

がメインの文章で、

「本」に〈私が今読んでいる〉 という文が修飾しています。


〈私が今読んでいる〉というのは、「私が今本を読んでいる」とすれば完全な文になります。

つまり(1)は、

「<私が今本を読んでいる>本は退屈です」

という形から、同じもの(ここでは「本」)を削除したものです。


こんな感じ

(2) 「私が今φ読んでいる本は退屈だ」


このサブの文中の「本」にあたるのが、英語やドイツ語では関係代名詞になるものです。


これをドイツ語で考えてみます。


(3) Das Buch langweilig ist.
「本は退屈だ」←主文です。まず基本語順にしているので、動詞が末尾であるのに注意。

ich jetzt das Buch lese
「私が今本を読んでいる」←サブの関係節になる文


関係代名詞化は先行詞がDas Buch であるので、サブの文のdas Buch に適用されます。das Buch は中性名詞・単数・4格であるので、表からdasになります。


(4)ich jetzt das lese

さらに、関係代名詞は文頭に動きます。

(5) das ich jetzt lese

二つの文をたすと、こうなります。

(6) Das Buch, das ich jetzt lese, langweilig ist.

さて、最終的に主文の定動詞が2番目に来なくてはいけないので、ist を2番目に動かします。ドイツ語では、 Das Buch, das ich jetzt lese 「私が今読んでいる本」をひとつの塊だと認識しているので、

(7) Das Buch, das ich jetzt lese, ist langweilig.

となります。




ではもう少し複雑な例を。

(8)Da der Student kommt.(主文)
「そこに学生が来る」

(9) ich immer seinen Namen vergesse(関係節)
「私は彼の名前をいつも忘れる」

同一の部分は、der Student と seinen です。日本語には訳しづらいですが、「私がいつも名前を忘れる学生がそこに来る」という感じの訳になります。

seinen を関係代名詞にすると、男性・単数・2格なので、

(10) ich immer dessen Namen vergesse

となります。関係代名詞dessenを(5)のように文頭に動かしますが、(11)は非文法的な文です。

(11) *dessen ich immer Namen vergesse

なぜなら、seinen Namen が分離することはありえないからです。英語でも whose book did you read? はOKですが、whose did you read book? は言えません。ですから、dessen Namen を一塊と考えて、文頭に出します。

(12) dessen Namen ich immer vergesse

こうして出来上がりです。

(13) Da der Student, dessen Namen ich immer vergesse, kommt.

これでほぼ終わりですが、kommtを第二番目におくことを忘れないでください。

(14) Da kommt der Student, dessen Namen ich immer vergesse.