Lektion6

前置詞を覚えましょう。前置詞には格支配があります。英語だと he is proud of her. のように目的格だけですが、ドイツ語は格変化があるので、厄介です。1格支配の前置詞はありませんが、それ以外の格を支配する前置詞があります。


2格支配

 trotz : trotz des Regens 雨にも関わらず

 statt seiner 彼の代わりに  ***このseinerは人称代名詞の2格です。 第3課を参照してください。

 während der Ferien 休暇の間  (Ferien は複数形です) 

 wegen der Hitze 暑さのために 


3格支配

aus dem Zimmer 部屋から

 bei meiner Tante 私のおばさんのところに (住む、居候するなど)

 mit dem Taxi タクシーで

 seit einem Jahr 一年来 (英語のsinceと同じく、 seit 1989 (1989年以来)と書くこともできるが、
     このように1年来という言い方もできる。英語と違うので注意!)

 von Montag bis Freitag 月曜日から金曜日まで (bisについては次をみて下さい) 


4格支配

 bis heute 今日まで

 durch den Wald 森を通って

 für die Familie 家族のために

 gegen den Wind 風に逆らって

 ohne Zucker 砂糖抜きで

 um die Ecke 角を曲がって


3・4格支配

ドイツ語には、二つの格を取る前置詞があります。それは3格・4格支配の前置詞で、次の9つあります。

前置詞 3格を取るとき 4格を取るとき
1 an ・・・で ・・・へ
2 auf ・・・の上で ・・・の上へ
3 hinter ・・・の後ろで ・・・の後ろへ
4 in ・・・の中で ・・・の中へ
5 neben ・・・の横で ・・・の横へ
6 über ・・・の上方で ・・・の上方へ
7 unter ・・・の下で ・・・の下へ
8 vor ・・・の前で ・・・の前へ
9 zwischen ・・・の間で ・・・の間へ

これをみたら分かるように、ある場所に静止している場合には、3格、ある場所への移動をあらわす場合には、4格になります。

静止している、と書きましたが、たとえば「彼は部屋の中で踊っている」というのは部屋の中にいて、どこかへ移動しているわけではないので、Er tanzt im Zimmer. となります。 もし Er tanzt ins Zimmer. だと、「部屋の中へ」という解釈になるので、「彼は踊りながら部屋に入っていった」ぐらいの意味になります。では例文です。

  Das Bild hängt an der Wand. その絵は壁にかかっている。

  Ich hänge das Bild an die Wand. 私はその絵を壁にかける。



分離動詞

ドイツ語は非常に複雑な構造をしています。 
たとえば、 Er spielt jetzt Tennis.(彼はテニスをしている)というドイツ語でも、jetzt がどうしてTennisの前に来るのか、ということは英語の知識だけでは説明できません。 英語だったら、 He plays tennis well. ですね。つまり動詞(play)と目的語(tennis)は仲がいいので、wellはその間に入れないわけです。それに対して、ドイツ語は仲がいいTennisとspieltが分かれています。どうしてでしょうか?次のように考えてみましょう.
        大原則A:「ドイツ語の動詞は本当は文末にある」
こう考えると、 Er jetzt Tennis spielt ですので、 Tennis とspieltはお隣同士になります。日本語の語順ともほぼ一緒です。

では本題です。ドイツ語には分離動詞というのがあります。たとえば einladen (招待する)という動詞は辞書を調べると、 ein|laden と真中に棒が入っています。これは「分離するよ!」という印です。次のように使われます。

         Ich lade dich zum Tee ein. (私は君をお茶に招待する)

確かにeinだけ、後ろに分離して飛んでいったように見えます。先ほどの大原則Aで考えると、本当は次の語順であることになります。

        Ich dich zum Tee einlade

これだと 「私は」 「君を」 「お茶に」 「招待する」という日本語と同じ語順ですね。この構造で、主語と一致している ladeだけが2番目の位置に動いていると考えましょう。

こう考えると、 「彼は」 [遠足に」 「参加する」 は、 er / an einem Ausflug / teil|nehmen という 連鎖になります。
er と teilnehmen を一致させると、 teilnimmt になるので、結局、 er nimmt an einem Ausflug teil. となります。